登場キャラ

ひなたゾンビのこと

古い町の片すみにある甘味処。
夕方になると声が少なくなる商店街。
夜になると、少しだけ冷たくなる路地裏。

その町で、4人は今日も暮らしている。

姉妹。
幼なじみ。
近所のお姉さん。

近すぎたり。
からかったり。
心配したり。
知らないふりをして、ちゃんと見ていたり。

見た目はちょっぴりホラー。
でも、心の中は年相応。

甘えたい日がある。
背伸びしたい日がある。
すねたい日がある。
うまく笑えない日もある。

怖がらせるつもりなのに、どこか可愛い。
可愛いだけかと思えば、ふと不穏。

名前を呼ぶと、どこかから返事が聞こえてきそうな子たち。

今日もきっと、あの町のどこかで、こちらをずっと見つめている。

近所の公園で、ゲートボールを楽しむ4人。
いつかは大会に出たいね、と話している。

ただ、大会に出るにはあと1人足りない。

そんなある日、白い影が草むらから現れる。

登場キャラクター

日向ぞん子(ひなたぞんこ)

日向ぞん子の画像

12才。
6月29日生まれ。
O型。
身長141cm。
好きな色は黄色。

人見知りで、恥ずかしがりや。
少しずれているけれど、とてもやさしい子。

静かな場所が好き。
ひとりで空想する時間が好き。

頭の中には、いつも小さな物語がある。
誰かが忘れたもの。
落としていった気持ち。
まだ名前のない不思議。

ぞん子は、そういうものをそっと拾う。

うさぎのキャラクター「おしゃめ」を生み出したのもぞん子。
こわいものと可愛いものが、ぞん子の中では仲良く並んでいる。

好きな食べ物は苺。
嫌いな食べ物はパクチー。

好きな科目は音楽。
嫌いな科目は国語。

妹のび恵が大好き。
守りたい。
そばにいたい。
できれば、お嫁さんになりたい。

本人はかなり本気。
誰も笑ってはいけない。
たぶん。

ほめられるのは好き。
でも、素直に喜ぶのは少し苦手。

うれしいのに、そっけなくなる。
照れているだけなのに、少しこわく見える。

姉なのに、び恵より少し背が低い。
たまにそこをいじられる。

気にしていないふりをする。
でも、ちょっとだけ気にしている。

見た目は不穏。
でも、心の奥にはやわらかいものがたくさんある。

怖そうに見えて、いちばん傷つきやすいのは、ぞん子かもしれない。


日向び恵(ひなたびえ)

日向び恵の画像

10才。
11月12日生まれ。
B型。
身長143cm。
好きな色は金色。

明るくて、可愛い。
そして、自分が可愛いことを、ちゃんと知っている。

にこっと笑う。
すっと近づく。
気づけば、もう隣にいる。

しっかり者に見える日もある。
でも、本当は「できているフリ」も上手。

そこが少しお茶目。

ぞん子より少し大人っぽく見えることもある。
でも、チョコの前では普通に子ども。

好きな食べ物はチョコ。
嫌いな食べ物は野菜。

好きな科目は家庭科。
嫌いな科目は体育。

夢は、可愛くて、何でもできるお姉さん。

日によっては、おひめさま。
また別の日には、みんなの人気者。

ぞん子より少し背が高い。
そのことを、たまに冗談っぽくからかう。

でも、からかったあとに甘える。
甘えたあとに、また少し背伸びする。

人との距離をつめるのが上手。
さびしい場所にも、すっと明かりを持ってくる。

でも、子ども扱いされるのは少し苦手。
小さいと言われると、ちょっとむくれる。

び恵は、自分が愛される理由をなんとなく知っている。

けれど、それをわざとらしく使わない。
そこが、ちょっとずるい。


桃宮らん(ももみやらん)

桃宮らんの画像

10才。
4月8日生まれ。
A型。
身長138cm。
好きな色はピンク。

ぞん子とび恵の幼なじみ。
姉妹とは別の市立小学校に通っている。

ふわっとしている。
軽やかで、明るい。

でも、好きなものにはかなりうるさい。

可愛いかどうか。
それは、らんにとって大事な問題。

夜中にシャボン玉を飛ばすのが好き。
月明かりの下で、ふわふわ浮かぶ泡を眺める。

たぶん、その時間だけは、世界でいちばん満足している。

好きな食べ物はロリポップ。
嫌いな食べ物はお肉。

好きな科目は体育。
嫌いなのは、体育以外全部。

将来の夢は、世界でいちばんかわいい女の子。

4人の中では小柄。
そのぶん、軽やかで、ふわっとした可愛さがよく似合う。

見た目や雰囲気をとても大事にする。
好みはかなりはっきり。

ふんわりしているようで、人の変化にはよく気づく。

いつもと違うもの。
少しだけ元気のない声。
無理に笑った顔。

そういう小さな変化を、らんは見逃さない。

勉強は少し苦手。
でも、好きなことにはまっすぐ。

可愛いものを見つける力だけは、誰にも負けないつもり。


花街まいこ(はなまちまいこ)

花街まいこの画像

14才。
2月3日生まれ。
AB型。
身長151cm。
好きな色は紅赤。

近所の甘味処で働く、少し年上のお姉さん。

舞妓に憧れている。
着物を着て働きたくて、甘味処にいる。

話し方は落ち着いている。
姿勢もきれい。
でも、どこか少し天然。

しっかりしているように見えて、たまに大事なところが抜けている。
本人はまじめなのに、なぜか周りが少しざわつく。

ぞん子、び恵、らんのことを放っておけない。
つい世話を焼いてしまう。

注意するときは、ちゃんと注意する。
でも途中で自分も何を言っていたのか、少しわからなくなることがある。

好きな食べ物はうどん。
嫌いな食べ物は和菓子。

甘味処で働いているのに、甘いものが苦手。
それでも着物を着られるから、本人はけっこう満足している。

好きな科目は家庭科と社会。
嫌いな科目は数学と、理科の計算分野。

夢は、自分の甘味処を持つこと。

4人の中ではいちばんこわい。
年上らしい落ち着きがある。

けれど、遠い人ではない。
近寄りにくいほど大人でもない。

礼儀や身だしなみにきちんとしている。
少し古風。
でも、どこか抜けている。

凛としている。
でも、ふわっとしている。

まいこは、この町の不思議な日常を、少し天然に見守る人。


白乃ねこ(しろのねこ)

白乃ねこの画像

白い子猫のような、甘ロリ風のゾンビ少女。

白い猫耳。
白いドレス。
首元に残る、不思議な傷あと。

どこから来たのかは、まだわからない。
何が好きなのかも、よくわからない。
何を考えているのかも、たぶん誰もわかっていない。

ぞん子たちと初めて出会ったのは、近所の公園。

ゲートボールの練習中、ぞん子が打ったボールが、ころころと草むらの方へ転がっていった。

みんなが「あっ」と思った、そのとき。

草むらの中から、白い影が飛び出した。

白乃ねこだった。

ねこは、転がるボールをじっと見つめると、急に走り出した。
そして、そのままボールを追いかけて、草むらの奥へ消えていった。

4人は、しばらく何も言えなかった。

友だちなのか。
迷い猫なのか。
それとも、最初からこの町にいた子なのか。

まだ誰にもわからない。

それから白乃ねこは、ときどき公園に現れるようになった。

呼んでも来ない。
呼ばなくても来る。

ぞん子たちがおやつを食べていると、いつの間にか近くにいる。
少し離れた場所から、じっと見ている。
もらえるとは言っていないのに、なぜか待っている。

近づくと逃げる。
知らんぷりすると近づいてくる。

猫みたいに気まぐれ。
でも、完全にいなくなることはない。

ボールが転がると、なぜか必ず近くにいる。
おやつの袋が鳴ると、もっと近くにいる。

白くて、可愛くて、少し不気味。
ひなたゾンビの世界に、ふらりと現れた小さな白い影。

まだ何もわからない。
でも、気づけばそこにいる。

いつの間にか、5人目の場所に座っている子。


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