おしゃめのせかい

おしゃめの世界

おしゃめ

おしゃめの画像

ゾン子は、知らない子の前に出るのが苦手。

声をかけたいのに、うまく言えない。
近づきたいのに、距離がわからない。
仲良くなりたいのに、手の出し方をまちがえてしまう。

そんなゾン子の中で、ひとりのうさぎが生まれた。

明るくて。
人なつっこくて。
誰にでも近づいていける子。

それが、おしゃめ。

おしゃめは、お友達が好き。

クマ子も好き。
ヒヨ子も気になる。
可愛い子を見つけると、すぐに近づきたくなる。

でも、おしゃめの中では、いろいろな気持ちが少しだけ混ざっている。

可愛くしたい。
一緒に遊びたい。
ずっとそばに置いておきたい。
好きなものを分けてあげたい。

その気持ちはまっすぐ。
でも、まっすぐすぎて、少しこわい。

おしゃめは、イチゴジャムを作る。

甘いにおい。
赤い色。
ぺたぺたの手。
お気に入りの瓶。

おしゃめにとっては、楽しい時間。

クマ子が目を回していても。
ヒヨ子がちょっと困っていても。
おしゃめはにこにこしている。

だって、みんなで作ったほうが楽しいから。

お医者さんごっこも好き。
おままごとも好き。
ジャム作りも好き。

おしゃめの遊びは、いつも可愛い。
そして、いつも少しだけ不穏。

悪い子ではない。
たぶん。

ただ、普通の仲良しを、まだよく知らないだけ。

今日もおしゃめは、ふわふわ笑っている。
小さなイチゴを持って。
次のお友達を、じっと見つめながら。

登場キャラクター

クマ子

クマ子の画像(目が×印の白いぬいぐるみ)

おしゃめの大切なお友達。

白いぬいぐるみ。
目は、ばってん。

おしゃめと一緒にいることが多い。
でも、だいたい少し大変な目にあっている。

イチゴジャム作りの日も。
お医者さんごっこの日も。
おかたづけの日も。

クマ子はいつも、おしゃめのそば。

何も言わない。
目は、ばってん。

それでも、おしゃめにとっては大切なお友達。

たぶんクマ子も、そう思っている。
たぶん。


ヒヨ子

ヒヨ子の画像(ふわふわの黄色いひよこ)

小さな黄色いヒヨコ。

ふわふわで。
まるくて。
あたたかそうで。

おしゃめが今、いちばん気になっている子。

ヒヨ子はまだ、おしゃめのことをよく知らない。
でも、おしゃめはもう見つけている。

お友達になりたい。
一緒に遊びたい。
イチゴも分けてあげたい。

おしゃめは、そっと近づく。

にこにこしながら。
小さな手をのばしながら。
イチゴをひとつ、持ちながら。

ヒヨ子はまだ気づいていない。

すぐ後ろで、ふわふわの白いうさぎが、じっと見つめていることに。

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